ツユクサ 撮影2026年7月31日 5:48
AI による概要
この花はツユクサ(学名:Commelina communis)で、鮮やかな青い花びら(実際に目立つのは上の2枚)が特徴です。
朝に咲いて午後にはしぼんでしまう「一日花」として知られています。
古くから日本全土の道端や草地で普通に見られる在来種の植物です。
花の青色は染料として利用され、服の染色や浮世絵の下絵に使われていました。
雄しべは2つ? 雌しべはいくつ?
お写真の植物は「ツユクサ」ですね。ツユクサの花の構造は少し特殊で、結論から言うと雄しべは全部で6本、雌しべは1本あります。
一見すると、前に長く突き出た2本の雄しべが目立つため「雄しべは2つ?」と感じられますが、実は役割の違う3つのグループに分かれて存在しています。
雄しべの構造(計6本)
ツユクサの雄しべは、上から順に以下のような配置になっています。
上の3本(仮雄しべ・X字形): 花の奥に見える、黄色くポップコーンやリボンのように開いた3本の短い雄しべです。
これらは昆虫を誘うための「飾り」で、花粉はほとんど出ません。
中央の1本(仮雄しべ・Y字形): 飾り雄しべの少し下、アルファベットの「Y」を逆さにしたような(あるいは「人」の字のような)形の雄しべが1本あります。こちらも虫を引き寄せる役割がメインです。
下の2本(本物の雄しべ・O字形): お写真でも、手前に長くグッと突き出ている茶色い葯(花粉の入る袋)のついた2本の雄しべです。
ここに本物の花粉がたくさん詰まっており、受粉のための中心的な役割を果たします。
雌しべの構造(1本)雌しべは1本だけ、長く突き出た2本の本物の雄しべの間に、同じように長く伸びています。お写真の個体では、2本の長い雄しべの間に少し透明がかった細い管のようなものが伸びているのが見えます。これが雌しべ(花柱)です。
※ツユクサには、稀に雌しべが発達していない「雄花」が混ざることもありますが、基本的にはこの長い雄しべの間に1本の長い雌しべが寄り添うように伸びる「両性花」が一般的です。
アサリの口のように出ている部分は花?
ツユクサの仲間(写真はマルバツユクサという種類です)は、以下のようなとてもユニークな構造を持っています。
苞(ほう)の仕組みと役割花の収納シェルター: アサリの殻のように見える緑色の部分は「苞(ほう)」または「苞葉(ほうよう)」と呼ばれる、葉が変形したものです。
順番に顔を出す: この苞の中には、通常いくつかのつぼみが隠されています。ツユクサの花は朝に咲いて午後にはしぼんでしまう「一日花(半日花)」ですが、このシェルターから毎日1輪ずつ順番に外へ飛び出して開花します。
咲き終わると戻る: 役目を終えてしぼんだ花は、再びこの苞の中にクルリと巻き込まれるようにして戻り、その中で安全に実(種子)を育てます。写真では、左側で1輪の青い花が綺麗に咲き出していますが、そのすぐ右側の「アサリの口」の隙間からも、次に控えている青いつぼみ(または直前にしぼんだ花)がひょっこりと顔を覗かせている状態です。